フランス映画:『エリザとエリック』

jda『エリザとエリック』(原題:Jeux d’artifices)
1987年 フランス映画

 

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監督・脚本:Virginie Thevenet(ヴィルジニ・テヴネ)
製作:Claude Eric Poiroux(クロード・エリック・ポワロ)
撮影:Pascal Marti(パスカル・マルティ)
音楽:Andre Demay(アンドレ・ドゥメ)
衣装:Friquette Thevenet(フリケット・テヴネ)
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Myriam David ミリアム・ダヴィッド (Elisa)
Gael Seguin ガエル・スガン (Eric)
Ludovic Henry ルドウィック・アンリ (Jacques)
Dominic Gould ドミニク・グールド (Stan)
Friquette Thevenet フリケット・テヴネ (Friquette)

 

両性具有的な美しさを持つ姉弟(エリザとエリック)の孤独なパリ暮らし。外の世界から隔離された不思議なアパルトマンでのキッチュでちょっと危ないコラージュ・フォト・ゲーム。ちょっと触れるだけで壊れそうな姉弟の理想の世界。そこに新しい人々が興味を持ち入り込んでくると…

現代版「恐るべき子供たち」(ジャン・コクトー)”Les enfants terribles / Jean Cocteau”と呼ばれたこの作品。1987年の作品で、ストーリや設定だけではなく、根底に流れるものまでもコクトーを意識しているのが分かる。

そのほか、写真家Pierre et Gilles(ピエール・エ・ジル)のカラフルなポストカードを思い出すようなコラージュ・フォト・ゲーム。美しき姉弟の気取らないファッションや、二人が移り住むアパルトマンのインテリアなど、何度見ても飽きない。随所にフランスの有名人が友情出演しているのも見どころ。

私はこの映画を見てジャン・コクトーに興味を持ち、大学の卒論はコクトーで。フランス語の勉強にとこの映画の字幕を消して見たり、音声だけを録音して通勤や通学の時に聞いたり。何十回見たことか…

フランス映画が苦手な方や、理解不能な箇所を「何か分からないけどいいカンジ」と流せない方にはこの映画はおススメできないかもしれない。実際、この映画の評価は「大好き」か「つまらない」の2つに分かれるようなので… いいのです、この世界が好きか嫌いかだけの話だから。

ということで、私の愛してやまない映画『エリザとエリック』の世界をちょっとだけご紹介。

 

 

→ 『エリザとエリック』のコラージュ・フォト・ゲーム


これといって特に大きなストーリーはないのだが(笑)、劇中エリザとエリックがハマる遊び「コラージュ・フォト・ゲーム」。

仮装した人物の写真を撮り、現像した写真の上から着色し(この辺が写真家Pierre et Gillesにそっくり!)、素敵な額縁に入れてようやく「作品」の出来上がり。

 

 

→ カメオ出演の有名人たち 

この映画にはフランスの芸能界をちょっと知っている人なら「おぉっ!」と思うような有名人がカメオ出演している。

↑の動画で最初に『モナリザ』の扮装をしているのは歌手のエチエンヌ・ダオ(Etienne DAHO。私かなり好きですこの人の鼻声☆)。

バービーの扮装は歌手&女優のアリエル・ドンバール(Arielle Dombasle)。

エリザの歌の先生(ピアノの腕はイマイチ。笑)は世界的に有名なインテリアデザイナーのアンドレ・プットマン(Andre Putman)。

エリザとエリックの友人ジャックのお父さんはフランスの映画監督クロード・シャブロル(Claude Chabrol)。

歌の発表会で「フィガロの結婚」を歌い、エリックが「誰あの男の人?(本当は女性)」と一瞬心惹かれた女性はこの映画の監督ヴィルジニ・テヴネ(Virginie Thevenet)。私の大好きな歌手エチエンヌ・ダオとのキスシーンもあり、「特権乱用だ!」と怒る私。笑

そして、終盤エリザが友達になり、エリックが一目惚れするボーイッシュな女性フリケットはこの映画の衣装も担当したフリケット・テヴネ(Friquette Thevenet)、ちなみに監督の妹さん。

 

 

→ 『エリザとエリック』のサントラ

jeuxdartifices

1:エリザとエリック(序曲)
2:エリザとエリック(シャンソン)
3:クラックミュール(パート1)
4:生きた肖像画(ジャズ/闘牛士/海賊)
5:エリザとエリック(ダリウスのテーマ)
6:クラックミュール(パート2)
7:ヴィットリア・ヴィットリア
8:ヴォイ・ケ・サペーテ
9:船乗りたちは
10:楽劇「トリスタンとイゾルデ」のイゾルデの愛の死
11:エリザとエリック(オリジナル・テーマ)

『エリザとエリック』のストーリーや雰囲気も大好きだけど、また更に魅力的だったのが物悲しいテーマソング。絶対にサントラは手に入れたいと思っていた。

1987年公開のこの映画、公開当時に出たサントラだったのだが、私が観た1990年にはすでに廃盤状態。それでも欲しいので、在庫がないかどうかあらゆるCDショップを探しまくる。もちろん取り寄せも数回試みる。でも手に入らない。。。

もうこうなったら意地。とにかくCDショップを見かけたら入って探す。フランスでも出来る限り探しまくった。

でも、フランスでは殆ど知られていないこの映画、サントラなんて見つかるはずもなく…

それから数年間は探すのを諦めていたのだが、ふと某オークションサイトで中古のサントラを発見! 無事落札することができ、16年間捜し求めていたサントラと初対面。本当に感動した。

テーマソングの別バージョンが入っていたり(作曲家とテヴネ監督が歌うポップス・バージョンには驚き)、コラージュ・フォト・ゲームで流れる音楽や、エリザの通う歌のレッスンの仲間の歌声などが収録されてます。このCDは本当に私の宝物。

 

 

 

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